回想法とは、過去を語ること等で、精神状態を安定させる効果が期待できる心理療法です。
過去の懐かしい思い出を語り合ったり、誰かに話したりすることで脳が刺激され、精神状態を安定させる効果が期待できます。回想することで自分の人生の価値を再発見したり、当時の記憶がよみがえって情動が活性化したりすることが期待できます。さらに「話す」「聞く」「コミュニケーションをとる」という行為が記憶を維持し、認知症の進行を遅らせることにつながります。その結果、孤独感や不安を減少させ、意欲を向上させることができるとされています。
当院では、シルバー病棟にて10名1グループで、精神科医・臨床心理士・看護師・ケアスタッフで回想法を行っています。